企業会計「会計不正予防学」第5回。

 

Accounting(企業会計) 2015年 05 月号 [雑誌]

Accounting(企業会計) 2015年 05 月号 [雑誌]

 

 中央経済社企業会計」誌上で,2015年1月から連載が続いている「会計不正予防学」 。発売中の2015年5月号には,公認不正検査士である岡健氏の執筆による「八百屋と駄菓子屋に学ぶ不正防止の体制構築」が掲載されています。岡さんのことを良くご存じの方(筆者もその末席にいるつもりですが)であれば,タイトルを読んだだけで,文章の概要が想像できるわけですが,不正防止体制の構築について,コンパクトにまとまっており,内部監査や内部統制といった業務に従事していない方にもわかりやすい内容になっているのは,さすがです。

 文章の最後を,たいへん含蓄のあるコメントで締め括っておられますので,僭越ですが,引用させていただきます。

新聞記事を単なる興味本位の読み物に終わらせてしまうか,明日はわが身とと思って不正調査報告書,第三者委員会報告書,不正検査士協会の研究会等でコツコツと事例研究を積み重ね態勢に盲点がないか点検するか。答えは自ずと明らかである。

 

 なお,「企業会計」5月号の特集は,「徹底比較 IFRS・日本基準の収益認識」です。とくに各論部分の「工事契約」や「ソフトウエア開発・販売契約」については,ぜひ,この機会に確認したいと思います。