6月号の執筆者は,米国公認会計士・CFEの戎井真理さんです。タイトルは「中小企業の会計不正対策」。ご自身の会計不正事案の調査経験をもとに会計不正対策を論じられています。他の執筆者も言及している点ですが,戎井先生の論考にも「他社事例」を参考にすることの大切さが述べられています。
「他社の事例を丹念にみていくことに,自社を守るヒントが数多く隠されているのだ」
さて,企業会計6月号の特集は「会計監査の心得」です。
4人の公認会計士のみなさんが,会計監査の心得を真正面から論じていらして,たいへん興味深い特集になっていると思います。CFEの立場からすると,とりわけ,久保恵一先生の「不正事例から学び,職業的懐疑心を磨く」は大いに参考になるところで,じっくり拝読させていただきます。