発売されたばかりの月刊税理6月号に,「欠損金に係る更正の請求期間の延長と帳簿保存等の改正」という文章を寄稿いたしました。
ご高承のとおり,平成27年度税制改正の目玉は「法人税実効税率の引き下げ」ですが,その財源を補うための課税ベースの拡大策として,繰越欠損金の控除制度の見直しが行われ,平成29年4月1日以降に開始する事業年度においては,繰越期間が10年へとさらに延長されることが決まっています。これに伴い,更正の請求期間も10年へと延長されるため,その間の帳簿書類の保存が改めて課題となってくる――そんな趣旨の執筆依頼にお応えしたものです。
また,今後,拡大が予想されるスキャナによる書類の保存についても,改正点を織り込みながら,言及しております。
小職の原稿はともかく,税理の今月号の特集は「国税徴収法」ということで,税理士試験の試験科目でありながら,ほとんど実務上の取扱いのわかっていない手続法について130ページを超える解説が掲載されています。
ぜひ,この機会に知識の拡充に努めたいと思っているところです。