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映画「誘拐の掟」

yukai-movie.com

 どうにか3月決算法人の申告業務を終え,少し時間に余裕もできたので,先週末に公開された「誘拐の掟」を見てきました。原作はLawrence Block A WALK AMONG THE TOMBSTONES(日本語タイトル『獣たちの墓』)という1992年(日本での出版は1993年)の作品です。Lawrence Block作品が映画化されるのはEIGHT MILLION WAYS TO DIEに続いて2作目かと記憶していますが,前作が「?」という仕上がりだっただけに,Liam NeesonがMatt Scudderを演じるという本作品に対する期待は大きかったのですが。

 予告編,紹介記事で気になっていたのは,スカダーの恋人であるエレイン役らしい女性の名前がキャストにないことでした。倒錯者の犯罪が淡々と描かれた原作のラストシーンでは,二人の会話がある種の救いとなって物語は終わるのですが,エレインが出ない本作では,残念ながら,絶望感や割り切れなさを引きずったまま,映画は終わってしまいます。スカダーが誘拐犯を追い詰めていくプロセスは,原作どおりとはいかないまでも,リアリティをもって描かれていただけに,ラストはもう少し違う終わり方があってもいいのではないかと,思った次第です。

 このところ,新作の出ないLawrence Blockですが,映画公開を機にスカダー・シリーズを読み返してみようかと思い,倉庫から古い文庫本を出しました。驚いたのは活字の小ささですね。私自身の老眼が進んでいるのは仕方ないとしても,少し暗い場所では,まず読めません。これなら電子書籍の方が……。と思っていたら,二見文庫から,映画公開に合わせて新装版が出た模様です。