「会計不正予防学」企業会計2015年8月号(発売中です)。

 

Accounting(企業会計) 2015年 08 月号 [雑誌]

Accounting(企業会計) 2015年 08 月号 [雑誌]

 

  公認不正検査士(CFE)による連載企画「会計不正予防学」。今月の担当は甘粕潔さんです。甘粕さんといえば,CFE仲間では知らない人はもぐりといっても過言ではない,一般社団法人日本公認不正検査士協会元専務理事で,日本に「公認不正検査士」という資格制度を根づかせた方々の中のお一人です。題して『「モチベーションのトライアングル」による不正防止』。モチベーションの源である「公平感」「達成感」「連帯感」を向上させることによって不正を防止する手法について,事例を交えながら簡潔に解説されています。これは,CFEのみなさんにもぜひお読みいただきたい内容です。

 さて,前号で予告されたとおり,企業会計2015年8月号の特集は「工事進行基準を用いた不正会計の防ぎ方」です。まだ,誌面をさらっと見ただけですが,弁護士・公認会計士の中野竹司氏の論考『工事原価等をめぐる不適切事例の法律・会計上の問題点』は,小職が最も興味を持っている分野でもあり,ぜひ,じっくり読ませていただきたいと思います。

 工事進行基準といえば,東芝社の第三者委員会調査結果です。けさのNHKではこんなニュースがとりあげられていましたが,調査が長期化することによって,こうした報道により企業イメージが悪化することは避けられず,かといって,中途半端に調査を終えるわけにもいかず……といったジレンマは,外部からも容易に推測されるところであります。

 「7月中旬」という公表時期の目標が迫ってきましたね。

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