「会計不正調査報告書を読む【第４２回】」は，クラボウの従業員不正に関する特別調査委員会報告書をとりあげました。繊維業界の不正といえば，いまでも，「カネボウ事件」が思い出されますが，本件も，発端は海外子会社との間の取引に関する不正だったのですが，調査を進めるうちに，買戻し条件付取引――循環取引が行われていたことが発覚。社外の弁護士，公認会計士を加えた特別調査委員会の設置に至っています。
調査の結果，他にも複数の従業員が買戻し条件付取引を行っていた事実が判明しており，売上予算の達成，長期滞留在庫に係る評価損計上を避けるために，こうした手口が社員の間で蔓延していたことがうかがわれます。
さて，今日は，Profession Journalを刊行している株式会社プロフェッションネットワーク主催の「税制改正」セミナーが開催され，小職も参加します。
セミナー終了後には交流会も予定されているおり，執筆者も複数名参加するとのことで，どんな話が聞けるのか，楽しみです。
