「会計不正防史学」企業会計4月号(発売中です)

 中央経済社発行の企業会計で連載中の「会計不正防史学」。今月の執筆担当は,真柳元さんです。いくつかの勉強会でご一緒させていただいておりますが,メーカーの経理・監査畑で培われた豊富な知見に触れるたび,その場でメモを取らせていただいております。

 真柳さんがとりあげたテーマは,工事に関連した前倒し売上の計上や原価の付け替えなどの会計不正。不正の手口は大同小異でありながら,根絶できない不正であり,また,発覚までに長い期間にわたって不正が続けられている点も,各事例に共通するものです。

紙幅の半分以上を使って,真柳さんが協調しておられるのは「予防策」。詳細についてはぜひ本誌をお読みいただきたいのですが,現場における「日常点検」と,内部監査部門による「別途点検」の組み合わせによる発見策=予防策についての知見が述べられています。

Accounting(企業会計) 2016年 04 月号 [雑誌]

Accounting(企業会計) 2016年 04 月号 [雑誌]

 

一方,赤地に白抜きの派手な表紙が目立つ今月号の特集は,ASBJが昨年12月に公表した「繰延税金資産回収可能性適用指針」の解説記事。確定申告期が終わったら,じっくり拝読したいと思います。