「会計不正防史学」企業会計5月号――発売中です。

  企業会計誌上で連載中の「会計不正防史学」。今月号の執筆者は,公認会計士でACEコンサルティング株式会社代表の小川真人さん。とりあげた事例は,メルシャン事件です。論考の中で強調されているのは『不正実行者の心の闇』をいかに照らすに注目した不正対策です。

Accounting(企業会計) 2016年 05 月号 [雑誌]

Accounting(企業会計) 2016年 05 月号 [雑誌]

 

  今号は,「会計不正防史学」以外にも,会計不正関連の解説記事が多く,「上場会社における不祥事対応のプリンシプル」の解説,「法令違反事実通知規定(金商法193条の3第1項)」をめぐる解説,そして,「会計監査クライシス――東芝事件はなぜ防げなかったか」の第5回と,多くの論点が掲載されています。

 次号予告によれば,特集のテーマは「不正会計のサイエンス――なぜ過ちは繰り返されるのか」が予定されているとのことで,こちらも今から発売が待たれます。

 今月開催される日本監査役協会全国会議のテーマも「企業不祥事防止と監査役-会計監査人等との連携の在り方を巡って-」ということで,東芝事件をきっかけに,2016年はこれまで以上に会計不正に焦点が当たる年となっています。