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「会計不正防史学」企業会計8月号――発売中です。

 中央経済社企業会計」誌上で連載中の公認不正検査士(CFE)による寄稿「会計不正防史学」8月号の担当は,帝京大学の伍井教授です。テーマは「フォルクスワーゲン・スキャンダル――専門家の倫理観の醸成」というもので,倫理に関するセミナーなどで登壇される機会も多い伍井先生ならではの視点で,なぜ,この事件が長く発覚しなかったについて,職業専門家の倫理観に注目して,論考されています。

Accounting(企業会計) 2016年 08 月号 [雑誌]

Accounting(企業会計) 2016年 08 月号 [雑誌]

 

  会計不正が発覚すると「職業的懐疑心」がなぜ発現されなかったのかがよく話題になりますが,じつは,その前提として,職業的倫理観が十分であったかという議論も必要なのではないかと,小職などはよく考えておりますので,「職業専門家の倫理観」のあり方やその醸成の仕方などは,これからも大いにとりあげられるのではないかと,本稿を拝読しながら考えた次第です。

 さて,企業会計8月号の特集は,「蘇える旧商法――会社法世代のためのコーポレートガバナンスの歴史」です。執筆者を見ると,日本公認不正検査士協会理事の弁護士・山口利昭先生も入っているではありませんか(なぜか,肩書きに「公認不正検査士」の文字はありませえ。残念)。テーマは「内部統制システムの構築義務:2つの裁判から考える法的責任論」。じっくり拝読させていただきます。他にも中央大学の大杉教授が「経営判断原則の誕生』というテーマで寄稿されており,現在の会社法の規定がどのような変遷を経て成立したのかを解説する,という編集部の試みは,なかなか面白いものに仕上がっているように感じます(まだ目次とサマリーしか読んでいませんが)。