ほぼ月に1回の割合で連載させていただいておりますProfession Journal誌の「会計不正調査報告書を読む」。小職が,セミナーや講習会などでお話しする内容の多くは,この連載記事をベースにしており,そうしたことから,公認不正検査士(CFE)としての小職の知見の土台ともいえる記事です。
今日公開された連載第53回は,少し古い事案になってしまいましたが,株式会社高田工業所が,7月に公表した第三者委員会報告書をとりあげました。
本件,いくつか特徴があります。
まず,国税局による税務調査で不正が発覚したこと。
次に,これを受けて,会社は「内部調査委員会」を設置して調査にあたることにしたが,会計監査人から「第三者委員会」による調査を求められ,応じたこと。
第三者委員会による調査の結果,過去の不正行為が次々と明るみに出ただけでなく,それを「内部調査委員会」において隠蔽するかのような行為があったこと。また,国税局による指摘は,今回が初めてではなく,過去においても同じような事象で指摘を受けていながら,会社としての対応が十分でなかったこと。
こうした特徴を持つです。ぜひ,本文をお読みください。