週刊エコノミスト誌を,特集のタイトルに惹かれて購入しました。執筆陣も豪華であることは,月曜日の朝刊に載った広告でわかってはいたのですが,弊事務所のそばには書店がなく,なかなか手に入れることができずに,一昨日になってようやく読むことができました。
粉飾決算の防止,早期発見には,多くの論点があります。
公認会計士の前川修満氏,村井直志氏は,異口同音に「キャッシュフロー」に注目した粉飾決算の発見法を説いていらっしゃいます。同じく公認会計士の浜田康氏は,企業風土の変革について,「社長候補者選定委員会の設置」を提言しておられます。弁護士の山口利昭氏は,監査役に「粉飾防止の番人」としての役割を強調されています。
小職が最近お話しさせてもらったセミナーでは,再発防止・早期発見策として。次の4つの論点を解説させていただきました。
1.内部通報制度の実効性を高める
2.内部監査部門の位置づけをどうするか
3.会計監査人のローテーション化
4.子会社キャッシュフロー計算書の分析による粉飾防止
本誌を拝見して,方向性としては間違っていないのかなと思った次第です。
こうした特集に際し,エコノミスト編集部から小職にお声がかからなかったという事実は,小職がまだまだ力不足・知名度不足であることの証左として,さらなる精進を重ねなければならないと痛感しました。