【書籍】望月衣塑子『新聞記者』

  菅官房長官の記者会見で繰り返し質問する動画が話題になっている,東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんが書いた『新聞記者』を読みました。

新聞記者 (角川新書)

新聞記者 (角川新書)

 

  実は,望月さんとはメールで意見交換をしたことがあって,紙面に署名がある記事はなるべく読むようにしています。とはいえ,このところの露出ぶりには驚いています。なぜ,いろんな場所に顔を出し,話をするのかについては,本書でも語られています。

 本書を読み終わった後,望月さんとのメールのやりとりを再読しました。

 破綻したJALの再建問題についての記事の内容について,小職が事実誤認があるのではないか,あるいは,記事の内容に不足があるのではないかというような問題点を指摘したところ,長文の反論が2回にわたって届いたものでした(望月さんとメールのやりとりをしたことは覚えておりましたが,論点が何だったかすっかり忘れていました)。2012年7月のことです。

 本書によれば,当時,望月さんは第1子の出産に伴う育児休暇から復帰して,それまでの社会部から経済担当に異動になったあとだったみたいです。忙しいときに,丁寧な返信をもらったことに,あらためて感心した次第です。メールを読んだときに,「きっととても真面目な記者さんだろう」と感じた印象は,本書を読み終えた後でもまったく変わりませんでした。

 今後も,望月記者のご活躍に期待したいと思います。