中央経済社「企業会計」誌上で連載中のCFEによる「会計不正防史学」も6月号で折り返し。今月の担当は弁護士の中西和幸先生。タイトルは『不正会計は遠方で起こる――本社が「見ている」環境が大切』ということで,有名なメルシャン事件と沖電気スペイン販社事件をとりあげ,比較検討しています。
そして, 驚かされるのは,本号の特集が『不正会計のサイエンス――なぜ過ちは繰り返されるのか』であり,しかも,65ページをこの特集と関連記事に割いているところです。
表紙にある大項目だけを並べても,
・不正会計を経済分析する
・不正会計の哲学
・不正会計防止の実践
と,文字どおり『不正会計の「なぜ?」を解き明かす!』(表紙の惹句より)内容が盛りだくさんのようです。さっそくいくつかの論考に目を通しましたが,いずれも興味深いものでした。