2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス(磯山友幸著)

気になっていた本を,ようやく読みました。 元日本経済新聞社記者で,経済ジャーナリストの磯山友幸さんが描いた「大塚家具騒動」。磯山氏は「はじめに」の冒頭で,この騒動で得をしたのは誰かという問いに,創業者の勝久氏が所有株式の売却で巨額の利益を得…

「会計不正調査報告書を読む」Profession Journal誌に寄稿しました。

連載第45回目となった今回は,株式会社フード・プラネットの子会社による不適切な売上計上事件をとりあげました。売上高が上場廃止基準に抵触するレベルに低迷していた同社が,それを回避するために行った不正の手口を,第三者委員会が解明しています。 prof…

税務弘報2016年6月号に寄稿しました(発売中です)。

例年,税務弘報6月号は「株主総会」に向けた特集記事が掲載されます。小職も,過去2年,「役員給与の確認ポイント」「剰余金の配当に関する留意点」を寄稿し,非上場会社の経理担当者向けに,株主総会前後における実務上の注意点をまとめてきました。 そして…

「会計不正防史学」企業会計6月号――発売中です。

中央経済社「企業会計」誌上で連載中のCFEによる「会計不正防史学」も6月号で折り返し。今月の担当は弁護士の中西和幸先生。タイトルは『不正会計は遠方で起こる――本社が「見ている」環境が大切』ということで,有名なメルシャン事件と沖電気スペイン販…