富士通株式会社第116回定時株主総会。

 富士通株式会社の定時株主総会に出席するため,朝から新横浜へ。

 開会まで30分で,すでに前方の席は埋まっており,毎年のことながら,参加者は多いです。年々,参加者の年齢層も上がっているようですが,これについては,私も他人のことは言えません。

 冒頭,加藤監査役から,監査報告に続いて,新日本監査法人を会計監査人として再任することの説明がありましたが,やや早口に文章を読み上げただけで,私がグループの一員だった時代に,加藤監査役〈当時は取締役〉の前でこんな説明をしようものなら,

「何を言いいたいのか,まったくわからない!」

と一喝して,机を叩いて席を立っただろうなと,口の端が緩みました(その点,株主のみなさんは優しいです)。

 業績の報告のあと,公正取引委員会の立ち入り調査があったことについて,議長である田中社長自ら謝罪を行い,Fujitsu Way「行動規範」がスクリーンに投影されました。勤めていたころを思い出し,少し懐かしい。

 「対処すべき課題」の報告のあと,決議事項の説明を終え,10時45分,いよいよ質疑応答の時間。質問内容は,業績や株価,海外事業などに集中します。

 先週末,国民投票で決まったばかりのイギリスのEU離脱問題については,自身イギリス人であるDuncan Tait取締役が議長から回答者に指名されました。

 disappointed.

 冒頭の彼の言葉に,場内は少し沸きます。ただ,もちろん,具体的な影響についてはコメントはなく,今後のイギリスの動きを注視していきたいというものでした。

 最後の質問は「社外取締役の役割」についてであり,取締役会の雰囲気などを問う株主に対し,議長は回答者に社外取締役である向井千秋さんを回答者に指名します。議長の粋な計らいに,会場からは拍手もあがります。向井取締役は,落ち着いた口調で,

「私が取締役として富士通に期待していることは,株主のみなさんと同じです」

「取締役会で自由に発言し,従業員のみなさんとも言葉を交わしている」

などと説明を行い,和やかな感じで,総会は採決の時間を迎えました。

 12時17分。議長が閉会を宣言。

 社員のみなさん,お疲れさまでした。

 いただいたお土産は,FDK製の富士通乾電池と亀屋万年堂製の富士通羊羹2本セット(赤い包みの箱),という定番のもの。ただ,業績が良かったころは,乾電池が2箱で,帰路,「重いものばかり」と悪口を言ったものでしたが,減収減益決算では,お土産も自重したのでしょうか。

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