「コンプライアンス違反」倒産動向――東京商工リサーチ社が公開。

www.tsr-net.co.jp

 7日,東京商工リサーチ社が公開した2016年度「コンプライアンス違反」倒産動向では,件数ベースでは2年連続減少していることが明らかになりました。その理由として,同社では,

2016年度「コンプライアンス違反」倒産動向 : 東京商工リサーチ

 企業にコンプライアンス順守の意識が浸透していること

 全体の企業倒産が各種支援策に支えられて低水準をたどり,コンプライアンス違反が一因となった経営破綻が表面化しにくいこと

の2点を挙げています。

 記事を読みますと,法律違反や行政処分などを原因とする倒産が78件と最多で,次いで,脱税や滞納といった税金に関連する倒産が64件と,この二つの違反行為が全体の80%を占めているということです。

 また,業種別では,介護福祉業界の倒産が108件と調査開始以来最多を記録したとのことで,報酬の不正請求が発覚したことを原因に倒産に至った事例が紹介されています。