「公表裁決事例令和1年10月~12月分」Profession Journal誌に寄稿しました。

 国税不服審判所が四半期に一度公開している「公表裁決事例」の令和1年10月~12月分が,6月17日,公開になりました。だいたい月末になることが多い公開日ですが,今回は,比較的早めです。そのせいかどうかは不明ですが,公表されている裁決事例の数が6件だけと,通常の10~15件程度と比べて大幅に少なく,しかも6件ともに原処分庁の処分の全部または一部取消した裁決が紹介されています。

 例によって,Profession Jounal誌編集部から「速報開設」をいただき,22日の夕方,公開された解説記事がこちらです。

https://profession-net.com/professionjournal/general-rule-report-54/

 裁決事例を確認するために,国税不服審判所のサイトを見たところ,新しい発見が二つありました。

 一つは,国税不服審判所が,5月で,設立50周年を迎えていたこと。

https://www.kfs.go.jp/50th/index.html

 さらに,国税不服審判所の所長に,裁判官の東亜由美先生が就任されていたこと。東亜由美先生といえば,「租税訴訟実務講座」の共著者のお一人です。 

  租税争訟の参考書としてはすっかり古典になってしまった感のある「租税訴訟実務講座」は,筆者も,大学院の補佐人講座を受講していたころには,ずいぶんと参考にさせていただいたものです。