「会計不正調査報告書を読む」Profession Journalに寄稿しました。

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 年明け最初の寄稿は,株式会社デジタルデザインの第三者委員会調査報告書をとりあげました。記事の中でも言及していますが,最初に報告書が公開されたころ(8月31日)には,あまり注目をしていなかったのですが,その後,昨年11月ころから,不正行為を働いたとされた元社長と現経営陣が,経営権をめぐって激しい争いをしているところから,にわかに注目を集めることとなった事例です。

 現在は,大株主でもある元社長が大阪地方裁判所に申し立てた臨時株主総会の招集許可が,決定されたことを受けて,デジタルデザインが,2月28日に開催を予定していた臨時株主総会の期日を変更するのか,会社提案の議案をどうするのかといった点に焦点が移っているところです。

 これまでのところ,裁判所の仮処分や招集許可などを巧みに利用している元社長側(おまけに44%を超える株式を保有しています)に有利な展開なのかなというのが印象ですが,今後の展開が気になります。

 さて,Profession Journal創刊時より,連載させていただいている「会計不正調査報告書を読む」は今回で54回を数え,プリント・アウトした調査報告書と寄稿した原稿を保管しているボックス・ファイルは4冊目になりました。

 新年最初の寄稿ということもありますので,いつもお世話になっている編集部のみなさん,お読みいただいているみなさんに,この場をお借りして感謝いたします。

 ありがとうございます。