昨年6月に小田嶋隆さんが亡くなってから,すでに半年が過ぎてしまいました。個人的には,2022年の最も大きなニュースであった小田嶋さんの死後,2冊目の著作が刊行されたので読んでみました。
タイトルは『諦念後――男の老後の大問題』(亜紀書房)です。
2018年から2019年にかけて雑誌に連載された原稿をまとめたものだということですが,自転車事故で骨折後,いくつかの病気が見つかって,死に至ってしまった小田嶋さんが,「老人」になることに抵抗し,足掻いている様子がよくわかります。
小田嶋さんは私より4歳年長。現在はどうか知りませんが,私が高校生のころ,最も影響を受けたのは,自分より5歳くらい年長のOBの存在でした。ちょうど小田嶋さん世代です。あれから45年ほど。訃報に接する人の年齢が,どんどん自分に近づいてきている気がしてなりません。そう,高橋幸宏さんも亡くなりましたね。
小田嶋さんがアルコール依存省から恢復されたことは有名な話です。もしかしたら,死因の一部には,そうした若いころのやんちゃさがあったのかもしれないですね。医療者でもない私にはわかりませんが。
こんな話を書こうと思ったのは,この記事を読んだからです。
もう少し,小田嶋さんのコラムを読み続けたかったです。