「会計不正調査報告書を読む」Profession Journal誌に寄稿しました。

 新年最初の連載記事が公開になりました。Profession Journal誌で月に一度寄稿させてもらっている「会計不正調査報告書を読む」連載第108回は,年明け恒例の「2020年における調査委員会設置状況」のまとめ記事です。

profession-net.com

 第三者委員会ドットコムのサイトに記載された調査委員会設置情報を基に集計したとこr,2020年に調査委員会の設置を公表した会社は52社と,ここ数年の水準を大きく下回っています。その原因について分析するのは難しく,また,時期尚早でもあると思うのだが,新型コロナウイルス感染症の影響による監査手続きの変化や税務調査が半年以上の簡まったく行われなかったことなどによって,不正の端緒の発見が阻まれたことが一因として考えられるかもしれません。

 もう一つ,集計作業を通じて感じていたことは,過去に,何らかの不祥事を理由に調査委員会の設置を公表した会社が,2020年に再度,調査委員会の設置公表に踏み切っていることです。

 いつものことながら,適時開示を取りまとめいただいている第三者委員会ドットコムのサイト管理者のみなさまに,この場をお借りして,あらためてお礼を申し上げます。

www.daisanshaiinkai.com