パナソニックプラズマディスプレイ株式会社 特別清算申請

 帝国データバンクは,昨日付の記事で,パナソニック株式会社のk会社であるプラズマディスプレイ製造会社が,特別清算を申請する予定であると報じました。負債総額は5,000億円だそうですが,全額,親会社からの借入金であり,外部の債権者はいないようです。

 製造業としては,過去最大規模の倒産ということで,プラズマディスプレイの製造が,いかに,多額の設備投資や開発費を要したかをものがっているように感じます。

 それにしても,一世を風靡したプラズマディスプレイが,こんなに早く市場から淘汰されるとは,かつて開発に携わってきた研究者のみなさんのみならず,予想もできなかったことだったのでしょう。記事にも,「2009年3月期には年売上高約3,137億円」だったのが,2014年3月期には「年売上高約202億円まで減少」して,事業活動を停止していた,とあります。

 ウィキペディアによれば,プラズマテレビの開発は,NHK「プロジェクトX――挑戦者たち」でも,2003年6月3日に放映されたそうです。当時,私も番組を見て,「すごいな」と思っていたものですが,10年もたたずに,液晶との戦いでは勝負あったというところでしょうか。