Profession Journal誌で新連載を始めました。

 現在,「会計不正調査報告書を読む」と「租税争訟レポート」の2本の連載を寄稿させていただいているProfession Journal誌で,短期連載「最近の子会社不正をめぐる傾向と防止策」を担当させていただくこととなり,第1回「中国子会社による不正」が,昨日公開されました。

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 2019年に入って最初に調査委員会の設置が公表されたリズム時計工業株式会社,2番目の株式会社帝国電機製作所ともに,調査の対象となったのは「中国子会社」であったように,「中国子会社による会計不正」は,初めて「チャイナ・リスク」という言葉が登場した,2015年以来の増加を示しているという判断から,連載1回目のテーマとして取り上げました。

 検証の対象として事案は,大和ハウス工業株式会社と株式会社MTGの調査報告書です。とくに大和ハウス工業株式会社の第三者委員化報告書では,再発防止策として,中国企業との合弁会社におけるガバナンス体制をどのように整備するかという視点から,提言がされており,参考になると考えて引用させてもらっています。

↓ 大和ハウス工業株式会社第三者委員会報告書(開示版)

https://www.daiwahouse.com/about/release/house/pdf/release_20190618-1.pdf

 連載は全3回の予定で,毎週公開を目標に,原稿をまとめています。

【第1回】「中国子会社による不正」
【第2回】「持株会社による事業会社の統制」
【第3回】「子会社従業員による不正」

 通してお読みいただければ,幸いです。